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先日、JR四国の徳島線で運転を開始した「藍よしのがわトロッコ」。そのトロッコ運転開始日に「藍よしのがわトロッコ」のチケットは取れず、さらには台風が接近しており、運転がされるか微妙なところでした。そのため予定を変更して、往路の「立志の抄」の「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」にも乗車したことがなかったので運よく乗車出来、、レポします。
- 「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」とは
- まずは往路「立志の抄」に乗車。
- 「開花の抄」に乗車し、土讃線を南下します。
- 日本一の水質とも言われる「仁淀川」をのんびりと渡ります。
- 「村の駅ひだか」からの熱烈なお見送り
- 西佐川では、「酒場放浪記」のあの方が…!?
- 二度目の車内販売で甘味を
- いよいよ土讃線のハイライト区間
- 列車は最初で最後の散策や地元と触れ合える「安和駅」
- 列車は降車可能駅「土佐久礼駅」に到着
- 最後におもてなしが。
- 列車は終点の窪川駅に到着
- 復路「開花の抄」にも乗車
- 最初の停車駅「土佐久礼駅」に到着。
- 先ほどの「安和駅」は、、暗くなりつつある状況で…。
- 幕末維新号時代から続く最大のおもてなしの駅「須崎」
- 盛大なお見送りで「須崎」を発車。
- 列車はまったりモードのなか、土讃線を北上
- 列車は「佐川駅」に到着
- 列車は「佐川駅」を発車。高知へと向かいます。
- 列車は終点の「高知駅」に到着
- 結論・まとめ
「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」とは
JR四国の土讃線・高知~窪川間で運転する観光特急で、主に土・日・月・祝日に運行されています。詳しい車両概要等は下記よりご覧ください。
まずは往路「立志の抄」に乗車。
「立志の抄」の乗車可能駅は「高知」のみ。
そのため、高知駅より乗車します。
行先案内表示には、、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」と「窪川」「全席指定」が交互に表示されています。
「窪川」と「全席指定」の表示がカッコいいだけに、ちょっと「志国土佐時代の」「夜明けのものがたり」もフォントを変えてくれればより良かったのに…と思いますが、手入力らしいので結構大変ですよね。。
ホームに上がると、、既に「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の「立志の抄」となる列車が到着していました。
11:47頃には1番乗り場に到着するようです。
高知駅駅前にある、高知観光情報発信館「とさてらす」に飾られている「土佐三志士の像」をちょこっと入れながら撮影することもできます。
「開花の抄」に乗車し、土讃線を南下します。
テーブルには、沿線マップと時刻が記載された冊子が各席に置いてあります。
これを見ながらのんびりと旅を楽しみますが、、、高知を12:04に発車してほどなく12:17に「朝倉駅」に到着。ここで、12:29の発車まで12分ほど停車します。。。
料理を注文した人にとっては、ここで配膳され揺れない車内で頂くことができますが、、いきなり出端をくじかれたような気も。
停車している間、近くにある高知大学の学生がお見送りに来ているのですが、、12分もかわいそう。。。
停車していてドアは開いていますが、、、新型コロナウイルス感染症対策として車内換気のためのドア開放。せっかく高知大学の学生さんが来ていても窓越しにお見送り。。。しかも長時間はちょっと頂けないな。。。と感じます。
さて、停車中に車内販売がやってきました。この日は胃の調子も良くなかったので、おとなしく優しそうなお茶を購入。
ちなみに、車内販売メニューは冊子タイプからラミネート加工されたものに変わっていました。
さて、12分の停車時間の後、高知大学の学生さんに見送られ発車。
途中「伊野駅」でも14分の停車。もちろん降車はできませんし、散策もありません。特に急がない特急とは言え、ちょっとひど過ぎないですかね。。
伊野駅発車後、進行方向右手・老人ホームからのお見送り。こういった観光列車のお見送りが土讃線沿線にも日課になりつつあるのでしょうか。
日本一の水質とも言われる「仁淀川」をのんびりと渡ります。
もちろん、前日や当日の天候にもよりますが、天気が良ければ透き通った青色が見える「仁淀川橋梁」を渡ります。
仁淀川を渡ったところで、突然映像を使ったお話(物語)の上映が。
音割れもする、1号車-Kurofune-車内はモニターも前方しかなく何がやっているかわからない、、、そんな状態で他の乗客も堕落しているような雰囲気。
※乗車当日の話です。今は、「伊野商業高校」が乗車してくる日はいろいろな観光案内をするそうです。
「村の駅ひだか」からの熱烈なお見送り
土讃線と並走する国道33号線の日高村には、新鮮な卵を使った「オムライス」を提供しているお店が数多くあり、「オムライス街道」とも呼ばれているのだとか。
そんな「オムライス街道」の中心となる「村の駅ひだか」のすぐ近くにある「岡花踏切」では、多くの方がお見送りをしてくださってました。農作業中の方も、手を止めて列車に手を振る、、地方だからこその景色かも知れません。
西佐川では、「酒場放浪記」のあの方が…!?
途中の、西佐川駅では13:16の到着・21分の発車まで5分ほど停車します。
行き違い列車のための待ち合わせですが、、「酒場放浪記」で有名な吉田類さんは、仁淀村・現在の仁淀川町出身。先ほど渡った「仁淀川」の中流に位置し、ここ「西佐川駅」には駅舎内に「仁淀ブルー観光協議会」がありその方が吉田類とお見送りをしてくれてます。
二度目の車内販売で甘味を
この「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の「立志の抄」では景色を楽しめる区間は、最後の方…。ちょっと甘味を頂いてまったりします。
頂いたのは、「はりまやプリン(500円)」。
蓋には「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」のマークがシールで貼られています。
中はバニラビーンズたっぷりの濃厚なプリン。美味でした。
いよいよ土讃線のハイライト区間
斗賀野駅を通過し、列車は坂道を登る途中にトンネルが。この列車乗車中で一番長い斗賀野トンネルを抜けると、、
進行方向右手に「白石工業土佐工場」が。まるでハウルの動く城のような雰囲気、、、と言う方も。いつ見ても、山にそびえたつ工場は圧巻の光景です。
須崎駅ではあっという間の2分停車。駅の方からのお見送りを受けて、海岸部へ。
土佐新荘を過ぎ、トンネルを抜けると絶景が広がります。
キレイな景色、、みんなカメラを向けて写真を撮影しています。
そりゃ、、こんな絶景広がっていると撮らないわけにはいかないですね。
この日は台風一過ということもあり天候は恵まれ、、、でもどこかちょっと汚い色も見えつつ、、それでも満足いく景色です。
砂浜が広がってくると、、、「安和駅」に到着します。
列車は最初で最後の散策や地元と触れ合える「安和駅」
目の前は太平洋が広がる土讃線で最も海に近い「安和駅」にて約11分停車。
初めての降車ともあり、みんなテンション上がって降りていきます。
ここで、地元の方が発売する物販などの購入が可能です。かなり安くで手に入りますよ。
停車時間を利用してちょっとフォトジェニックな写真も、ここで撮影することができます。
安和駅の駅名標を挟んで坂本龍馬と夜明けの明かり。
ホーム先端で撮影しようにも、、結構ギリギリです(16mmで撮影)
発車時刻間際になると、アテンダントさんがこのようなものを叩いて知らせてくれます。
旅の序盤「朝倉駅」での停車時間とはほぼ変わらないにも関わらず、非常に楽しめ、おもてなしも受け、最後は地元の方に暖かく見送られて安和駅を去っていきます。
列車は降車可能駅「土佐久礼駅」に到着
先ほどの「安和駅」を出発して8分ほどの14:13に「土佐久礼駅」に到着。昼食を注文しないで、土佐久礼駅周辺で食べる方もいるのか、、(よくツアーも組まれている)
半分ほどは降りて行ったでしょうか。。
車内がちょっと静か、、なのか空席が目立ってちょっと寂しさも感じます。。
最後におもてなしが。
土佐久礼駅の次の駅「影野駅」では14:30着の34分発で4分ほど停車。
この先の「仁井田米」のある「仁井田地区」の方が乗り込み、、、車内にて、、、
プチおにぎりを頂きました。ほのかに香る甘い匂い…。おいしく頂くことができました♪
列車は終点の窪川駅に到着
14:43に終点の窪川駅に到着。
窪川駅ではホームや改札口付近でお出迎えが行われていました。列車は折り返し準備もしており、一旦駅の外に出てまったりと過ごします。
改装された待合室。当然のことながら、きれいに使用されているようですね。
復路「開花の抄」にも乗車
復路も乗車しますが、先ほどのマップの裏面が「開花の抄」が表紙となります。
2号車には窓の梁の部分にモニターがあり、先ほどの日高村の流れてた絵芝居のようなものも流れるようですが、基本は前面の映像が流されているようです。
列車は15:10に発車。「立志の抄」では14:43着。あまり折り返しの時間がないので「窪川」の街歩きが出来なかったり、食事の時間は微妙だったり、、ちょっとダイヤ構成が微妙ですね。。
さて、この復路「開花の抄」では、たまたま手配した席がなんとフォロワーさんの隣。ということで、いつものセットを撮影させていただきました。
日本酒飲み比べセットとかつおのはらんぼです。この日、、、あいにく胃腸の調子が良くなく、飲みたかったものの飲めなかったので、、、^^;
最初の停車駅「土佐久礼駅」に到着。
土佐久礼駅では、久礼大正町市場が出店しており、、、一番人気は「鰹のハランボ」
鰹のハランボ…ハランボとはトロの部分のこと。鰹のトロが1本200円で頂けるので非常にリーズナブル。
ゴミ箱も用意されているので、その場で食べてゴミを捨ててくこともできます。
そんな、土佐久礼駅の15分はあっという間…。15:46発となり、、最後は盛大なお見送りで発車していきます。
先ほどの「安和駅」は、、暗くなりつつある状況で…。
安和海岸が最寄りの「安和駅」は、15:54着の15:57発。ドアは開きませんが地元の方が列車越しにお見送りと、、時折よさこい踊りを披露されたり、、、
3分しか時間がなく、、ちょっと物足らなささがあります。
このあたりは日が当たらず、ちょっと暗く見えますね。
お見送りを受け、15:57に安和駅を発車。
幕末維新号時代から続く最大のおもてなしの駅「須崎」
須崎市のキャラクター「しんじょうくん」が出迎える「須崎駅」に16:06に到着。
16:25発まで19分停車します。ここでは、「須崎婦人会」に寄る盛大な出迎え。
降りたときにはおもてなしの地の野菜やお菓子などがプレゼントされたりします。
段ボールにベニヤ板を載せた即席太鼓で踊りを披露。
叩きすぎると、、このようにちょっとずれたり、、、でも即席でこのようなものが作られるというのもすごいです。(バチを持っている…ということで地味に参加してました。(笑))
乗客を巻き込んで踊ったりもしてます。。って、、謎のキャラクターも。。
さて、19分も止まるのは、、中村からの特急「あしずり」を通すため。
とはいえ、ここまで盛大にしてくれるのはすごいですね。。
出発前になると、、このように前の車両へ向かって行きご挨拶も。
盛大なお見送りで「須崎」を発車。
外でワイワイし終えたら、、お皿の上に紙が掛けられていました。
伊予灘ものがたりではラップが掛けられていましたが、、、さすがにそこまではできないようです。
16:25、楽しい思い出を作ってくれた「須崎駅」を発車します。
最後まで度肝を抜くような盛大なお見送りで楽しませていただきました。
列車はまったりモードのなか、土讃線を北上
最大のおもてなしを受けたあと、まったりとした空気が流れる列車は土讃線を北上。ここで料理を注文した方は駆け込まないと、、次はデザートの提供が。。。
列車は「佐川駅」に到着
16:44に「佐川駅」に到着。行き違いのため10分停車しますが、降車することもできます。
料理を注文した方は、ここでドリンク(コーヒーorお茶)を頂くことができます。(要チケット)
また、お酒を造る時に出る「酒かす」を使ったクッキーなども販売されています。
ここでは、約10分停車。ちょっとだけ散歩します。
佐川駅に佇む「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」。
停車時間を利用して反対側のホームへ。
ちょっとした観察もできそうです。
2号車-Sorafune-は白をベースとした車両で「キロ185 1868」が。
1号車-Kurofune-は、黒をベースとした車両で、「キロ185 1867」が。
この車両番号…大政奉還が行われた年号が1号車、明治維新の年号が2号車に採用されています。
列車は「佐川駅」を発車。高知へと向かいます。
16:54に「佐川駅」を発車。途中「日下駅」で列車の行き違いのため、17:08から13分まで約5分停車し、この列車の終点「高知」へと向かいます。
高知へと向かう道中、、、もう一度「仁淀川橋梁」を渡ります。
17:18頃に通過…冬至の時期は真っ暗になりますよね。。
画像からもわかるかとは思いますが、、、透き通った仁淀川が見えますが、、渡り終えるところでも注目…!
川の高知側の堤防には、お花を持って「時代の夜明けのものがたり」の旗を振る方。前身の「志国高知 幕末維新号」時代からこのスタイルでお見送りをしているそうです。
常連さんから沿線で時間が合えばお見送りをしてくれる方まで…!ますます盛り上がりそうですね。
列車は終点の「高知駅」に到着
仁淀川橋梁を渡り終え、「伊野駅」で11分、「朝倉駅」で6分停車したのち…
終点の高知に到着しました。列車は清掃の後…高知運転所へ回送されていきます。。
この日は、ホテルチェックインのあと「夜の高知観光」へ行ってまいりました。
結論・まとめ
今まで、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の復路、、「開花の抄」には2回乗車経験があり、逆に往路の「立志の抄」には乗車経験がなく、今回が初めてとなりました。
さて、、今回往復乗車していろいろと分かったことも。。。
- 賑やかすぎないのんびりまったりした車内で景色を楽しむのは往路の「立志の抄」
- 地元の方とのおもてなしやふれあいを楽しむなら「開花の抄」
そんな印象を受けました。
もっとも、「志国高知 幕末維新号」時代の時刻だと、どっちも楽しめつつな設定なのかな、、とも思ったりもしますが、、、ダイヤ構成は難しいですし一概には言えませんね。
皆様もぜひ一度、往復で「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」に乗車してみてはいかがでしょうか。