「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」とはどんな列車
JR西日本が、近郊用の213系より改造し運用を行っている観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」。車両全体を旅の道具箱と見立て、ラゲージタグやバッグのようなデザインを車内外に配置。車両外からも中からもカバンのように見立ててデザインされています。
DESIGN CONCEPT
JRおでかけネット「観光列車の旅時間」の「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」サイトより引用
黒い太線によって、車窓をかばんのように見立て、旅にまつわる旅情を誘う絵柄や言葉の数々を、白い車体に大胆にデザイン。
瀬戸内の野山と海をバックに駆け抜ける、「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」が、ひとりひとりの素敵な時間をのせて走ります。
全車グリーン車指定席で普通車や自由席はありません。乗車には、「普通列車用グリーン券」が必要となります。
運転日・運転時刻
ラ・マル せとうち
岡 山 10:11発 | 宇 野 11:10着 |
宇 野 15:00発 | 岡 山 16:00着 |
主に土曜日に運行
ラ・マル しまなみ
岡 山 10:11発 | 倉 敷 10:43発 | 福 山 11:22発 | 尾 道 11:42着 |
尾 道 15:48発 | 福 山 16:11発 | 倉 敷 16:52着 | 岡 山 17:09着 |
主に日曜日に運行
ラ・マル ことひら
岡 山 10:11発 | 児 島 11:02発 | 多度津 11:29着 | 善通寺 11:38着 | 琴 平 12:00着 |
琴 平 14:01発 | 善通寺 14:07発 | 多度津 14:26発 | 児 島 15:03着 | 岡 山 16:00着 |
2020年8月10日からの主に祝日に運行
予約方法・注意点
指定席券の予約
運行日の1か月前の10時より全国のみどりの窓口・旅行会社で発売のほか、JR西日本のe5489サービスでも予約可能。また、1か月前と7日前の朝5:30に事前申し込みができます。
サイクルスペースの予約
サイクルスペースが車内に設置してあり、自転車をそのまま持ち込むことができますが、かなり注意点が。
まず、利用できる列車は、「ラ・マル せとうち」の岡山~宇野間上下、「ラ・マル しまなみ」の岡山→尾道間下りで、上りの利用は不可。さらに、「ラ・マル しまなみ」の途中停車駅(倉敷・福山)で下車の際も利用不可。「ラ・マル ことひら」は上下とも利用不可といろいろと制約があります。
ちなみに、持ち込む場合は、解体または折り畳み専用の袋に収納し輪行する形になります。
また、サイクルスペースの予約は、グリーン券と同時購入もしくは、すでに対象列車のグリーン券を所持している場合に、利用券を発行できます。利用券が発行できるのは、利用・乗車1か月前の10時から前日までです。
車両外観
あいにく、「ラ・マル せとうち」の画像はありませんが、、、ヘッドマークは「せとうち」「しまなみ」「ことひら」で別々のものが用意されているようです。
座席・車内設備等
1号車:クロ212-7004 グリーン車指定席
海側にカウンター席・山側に2人掛けリクライニングシートが配置されています。
2号車:クモロ213-7004 グリーン車指定席
1号車の配置とは逆になり、海側に2人掛けリクライニングシート、山側にカウンター席が配置されています。
座席表はこちらよりご覧ください。(JRおでかけネット「観光列車の旅時間」ページに飛びます。)
リクライニングシート
JR西日本の最近の特急型車両に搭載されているリクライニングシートと同タイプかと思われます。
緑色のシートモケットがどこかレトロな雰囲気を感じさせますね。(場合によっては、阪急電車にも見えないこともない。)
改造車ゆえに、座席と窓の配置があってない箇所があります。
カーテンは体質改善工事後のものをそのまま利用したのか、特に凝ったものではありません。
リクライニングシートの足元には充電などで利用できる「コンセント」が装備。地味に嬉しい設備ですね。
オフィスシートとなる箇所には大型タイプのテーブルが装備されています。
最前列の席には大型テーブルの流れは、700系「ひかりレールスター」の意匠が受け継がれていますね。
リクライニングシートのヘッドレスト部リネンは車両ロゴが入った専用のものを使用。
頭上にある座席番号表示はラゲージタグのようなもので表現。凝った演出です。
カウンター席
1号車2号車ともに同じタイプのカウンターチェアが設置されています。
角度・高さを下にあるレバーで調整するようです。
しかし、、、長時間座ることを想定しているかと言えば。。。ちょっと難しいところですが、1人での利用も想定されているのは嬉しいですね。
窓枠と窓枠の間の梁にあたる部分にはコンセントが装備。1号車のカウンター8席(1号車19Dの車いす席除く)に対して、コンセントは4箇所。2号車カウンター席10席に対してコンセント5箇所。カップルなどならまだしも、1人利用のときは、争奪にならないよう譲り合いが大事ですね。
カウンター席には頭上に荷棚がないため、このように、荷物入れが設置されています。手荷物の管理は自己責任となりますが。。。
座席番号表示はラゲージタグのようになっており凝った演出。窓ガラスにも外観用のラゲージタグがあるので、、視界を遮られる、、可能性も。。。
車内案内装置
JR西日本の近郊タイプ車両でよく見るLED式案内装置がドア上に配置されていますが、、、
車両が2ドアがゆえに、見る人はいるのでしょうか。。。
記念乗車スタンプや観光案内等
1号車トイレ前にはカウンターがあり、乗車記念スタンプや観光案内コーナーがあります。
各座席には、沿線観光案内と車内販売メニューなどのチラシが用意されていました。
サイクルスペース
運転台後ろには、記念撮影用ボードとサイクルスペースがあります。
この日は予約がなかった+尾道→岡山では持ち込んでの乗車ができないこともあり、自転車が飾られていました。
車内には、ウェルカムボードまで用意されていました。
このボードには、チェキで撮影された担当クルーの紹介がされていました。
アート作品
車内には、「アート作品」として複数の展示がされております。
車内販売カウンター
倉敷市の特産品、デニム生地を使用したバッグや「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」のロゴが入ったオリジナルグッズ、さらにはカフェとしてコーヒーやジュース、ビールなどのアルコールとおつまみをここ「車内販売カウンター」にて発売しています。
お手洗い・化粧室
1号車車端部にある、お手洗い・化粧室は、洋式・車いす対応に改造されていましたが、温水洗浄便座ウォシュレットの装備はありません。
Googleフォトに詳細な写真をアップしています。
Googleフォトに撮影時の写真をアップしています。高精細なものをJPEGに変換しアップしておりますので、ぜひご覧ください。(画像の二次使用等はご遠慮ください。)
乗車レポ(旅行記)
「志国高知 幕末維新号」ラストラン乗車した翌日に、「ラ・マル しまなみ」に上り尾道→岡山で乗車しました。