東京都交通局5300形電車は、北総鉄道線(当時の北総・公団線)との相互直通運転および、車両冷房化によるサービス向上、老朽化していた車両の取り替え用に1991年3月に登場。8両編成27本の計216両が製造されたものの、新型の5500形に置き換えが進んでおり残り僅かです。
そんな東京都交通局5300形をご紹介します。
外観
車両のデザインは、浅草線が走行する銀座などの都会的な雰囲気を車体に採用、都会的な斬新なデザインやなどとし、内装は浅草や隅田川の雰囲気を感じさせるもの、明るくさわやかな車内と乗り心地の良い車両とするようにし開発されたそうです。
車両のスカート(補助排障器)はロングタイプとショートタイプの2種類がありました。
側面行先表示器部は黒塗りにされており、視認性を高める工夫も。
車内
どこか昔ながらの雰囲気も感じつつ、先進的な袖仕切り部を採用するなど、当時としては最新の装備。
車端部は優先座席も設定されています。
特徴的な貫通扉は両開き式で片方のみの開閉などはできません。
いまや装備されるのが珍しいカーテンですが、相互直通先は地上を走行することもあり装備。
隅田川をイメージしたような雰囲気です。
ドア上にはLED式の案内表示装置を千鳥配置で装備。京成線内ではほとんど表示されなかったりもします。
運転席との仕切り部です。
先頭車両には京成と同じように車いす・ベビーカースペースが設けられています。
運転台です。
T字型のワンハンドルマスコンが装備されています。
車両の端部には車号と製造メーカーの銘板が貼られています。
東京都交通局 5300形の活躍は残りわずか
東京都交通局の5300形は5500形に置き換えられ残りわずか。最後まで荒れることなく最後を迎えてほしいですね。
撮影の際はマナーを守って行いましょう。