小田急電鉄が1996年から運行する特急「ロマンスカー」で、観光輸送からビジネス輸送を強く意識した車両です。
登場から約20年が経過し、他のロマンスカーより設備的にも劣る部分があったため、現在「EXEα」へリニューアルが進められています。
こちらでは、リニューアル前の「EXE」をご紹介します。
夕陽を浴びて走る30000形「EXE」
外観
「Excellent Express」 と名付けられた30000形「EXE」。
Excellentは優れたという意味で、当時は観光にもビジネスにも利用できる、、そういった意味でも優れた列車ということでしょうか。
車両前面には3色LEDにて列車名を表示。
2列車の併結では、「はこね/えのしま」と表記されています。
リニューアル後の「EXEα」では、列車名の表示器は撤去されています。
側面に列車名・号数と行先を表示する3色LED式表示器が装備。
車内
デッキとの仕切り戸には、「EXE」のロゴが。
ちょっと暗めの雰囲気で、オーソドックスな雰囲気の車内。
座席はリクライニングシートで、リクライニングの傾斜はほとんどしません。
これは他のロマンスカーにも言えることで、ちょっと絞り過ぎじゃないですかね。
ちなみに、肘置き部にはインアーム式のテーブルが装備され、前の座席背面部にはテーブルはありません。
肘置き部は、上質感を演出するかのように、座席と同等の繊維が貼られています。
ヘッドレスト部のリネンには「EXE」のロゴ入りのものが使用されています。
トイレ・洗面台
デッキにトイレ・洗面台が装備されています。
洗面台は、両サイドに蛍光灯が埋められた鏡が備え付けられており、身だしなみを整えるのにもばっちり。
洗面台はどこか時代を感じるようなシンプルなもの。
手洗いの水と石けんが併設された蛇口もどこか懐かしいですね。
トイレは男性も使える場所で5号車の車いす対応トイレ以外は和式、女性専用トイレは洋式のようです。
列車のトイレに消臭剤がそのまま置いてある、、、そんな姿ももうなかなか見られないかも知れませんが、、、
いまどき減ってきた和式トイレが備え付けられていました。
女性専用トイレも装備されています。
カウンターブース
3号車・9号車にはカウンターブースがあり、車内販売があった時は賑わっていたのかと思いますが、、、
いまはがらんとしています。
冷蔵ケースなども設けられていましたが、まったくもって使われている様子はありません。
運転台
右手ワンハンドルマスコンが装備。
運転台には、空調や照明などの操作ができるモニタも備え付けられています。