かつて、武庫川線を走っていた7890・7990形は、阪神本線を走っていた3801・3901形の4両編成のうち、先頭車2両を用い、さらに7890号車は、電装化され2両で組成された車両で、1986年9月から2020年6月まで活躍した車両です。
ここでは、引退直前の姿をご紹介します。
車内
簡素化された無機質なパイプ類が時代を感じさせてくれる車内です。
車端部は優先座席としてモケット柄が変えられています。
通常の席は阪急っぽさも感じる緑色のモケット柄が採用され、落ち着いたどこか懐かしい雰囲気が漂います。
運転台背後には座席が設けられています。
向かい側、車掌台背面部は座席がなく、車椅子・ベビーカースペースとして利用されていました。
運転台
スピードメーターは、140km/hまで針が指せそうですが、制御器の特性から高速運転はできないようです。ちなみに、尼崎車庫~武庫川間の回送では、爆走していたとか。。。
運転台は、旧型車両らしく、いろいろとまとめられていますが、主幹制御器(マスコン)が特徴的ですね。
車掌台側には、行先表示器の設定器がありますが、、、
よく見ると…特急や急行、快急などの方向幕もあるようです。
7890号車は、武庫川団地で静態保存
2020年6月に引退した7890・7990形のうち、7890号車は、武庫川線の終点・武庫川団地駅近くの「UR武庫川団地」に静態保存され、今後(2021年7月予定)地域コミュニティとして利用されるそうです。