高知県の文化の一つに「おきゃく文化」なるものがあります。冠婚葬祭や節句など、なんせ何かにつけて宴会をするのが好きなようで、筆者も高知へ足を運んだときは、その「おきゃく文化」なるものに片足突っ込んでいたり突っ込んでいなかったり…。
そんな「おきゃく文化」を観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」で体感できる、「土佐のおきゃくのものがたり」に参加してきましたのでご紹介いたします。

おきゃくのものがたりが楽しくて、画像が少ないことはご了承ください!
そんだけ楽しかったってことです!
観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」とは
JR四国が2020年7月より運行を開始した第3の「ものがたり列車」で、主に高知~窪川間・高知~奈半利間で運行されています。


通常運行時の車内は2号車はすべて窓側向きに、1号車は一部区画がボックスシートになっていますが、特別運行時はすべてボックスシートに。

今回は1号車に乗車だったので、写真は1号車しかありませんが…
全然雰囲気違いますよね…。宴会モードなので騒いでも怒られることはありませんし、最高な空間になります。
ツアーは片道乗車のみなので…バスで高知駅から土佐久礼駅まで移動
ツアーの行程上、往復で乗車するとなると倍のお金をお支払いすれば往復乗車できるそうですが、、、
片道18,500円のツアー…往復で37,000円…それに宿代に交通費を考えると…とてもじゃないですが乗車できません…(^^;
ツアーですが、通常運行時と同じダイヤで運転

土佐久礼~窪川~土佐久礼間は客扱いなしの回送として運行されるようです。
土佐久礼駅からいよいよ特別運行「夜明けの刑事夫婦と高知編」≪開花の抄≫

今回3月8日の特別運行は、『特捜戦隊デカレンジャー』に出演された経歴をお持ちの、高知県観光特使であり、移住された俳優の吉田友一さん・菊地美香さん夫妻によるゲストを迎え、車内を盛り上げてくださいます。

側面行先表示も特別運行仕様に。

JR四国の妖精「すまいるえきちゃん」も駆けつけてくださり、沿線から盛り上げてくれます。

乗車するとテーブルには既に配膳済みの料理と水が置いてあるほか、いつもは車内販売で使われている「飲み比べセット」が中が空の状態でセット済み。

「時代の夜明けのものがたり」のロゴが入った徳利。おしゃれですよね…。これ売ってほしいですね!
奥にちらっと写っている赤い瓶は…酔鯨酒造さんの「純米大吟醸 丞(Joh)」。各テーブル2名ないし4名で四合瓶が1本なので…単純に1人1合の計算に。(こののち、そんな計算でなくなるんですけどね…。)

「お飲み物のご紹介」の紙も置かれており、徳利に入っているのが「特別純米酒」。四合瓶が「純米大吟醸 丞(Joh)」。
どちらも飲みやすく日本酒とは思えないぐらいスッと飲めますが…、「純米大吟醸 丞(Joh)」のほうが酔鯨の最高峰なだけあって非常にいい味わい。グビグビいけちゃいます…。

さらに…酔鯨酒造さんから「おちょこ」のプレゼントも。
クジラのさりげないデザインがいいですよね。
いよいよ「おきゃく」がスタート!

ゲストの吉田友一さん・菊地美香さんの乾杯の音頭で「おきゃく」がスタート。



通常運行時よりパワーアップした「一人皿鉢」はパンパンに詰められています。

メニューも通常よりも明らかに量が多く、女性の方は少し食べるのに苦労されているように見受けられる場面も…。
個人的には、ご飯が別にあって頂きつつ、おかずも頂きそれをアテにおいしい日本酒を飲む…。これが一番いいスタイルな気がしましたので…次回も楽しみにしております…!
安和~土佐新荘間の絶景スポット

日本酒だぁ、料理だぁとしていると…絶景スポットはあまり触れられていませんでしたが…この日はあいにくの天気…

前日・ここの場所を海岸から撮影しましたが…

右下の岩の上に登って撮影していました…^^;
途中・須崎駅では「明徳義塾高校」による和太鼓演奏
いつもの19分間劇場とは違って、この日は「明徳義塾高校」による和太鼓の演奏。
車内にまで振動が響き渡るほどの迫力でしたが…

ここでプチ撮影会をしていたので…今回のゲストのお二人をパシャリ。素敵な笑顔で理想の夫婦って雰囲気です。
賑やか過ぎるのも苦手な筆者は…早々に車内に戻り…おいしい日本酒「純米大吟醸 丞(Joh)」を頂きますが…
四合瓶を持った瞬間…瓶からこぼれ出た液体のせいか、テーブルに敷いてあった滑り止めにひっつき、コップをこかしてしまいました…。車内での四合瓶や徳利の提供なので、滑り止めがかなり助かっていましたが逆効果になってしまうこともあるんですね…。
どんどんどんどん日本酒は進んでいき…隣のテーブルは日本酒を飲まない…とのことだったので、四合瓶が追加…^^;
まぁ…どんどんまだまだ飲めました…。
お楽しみイベントも充実
車内ではイベントも充実しており、乗客へインタビューする場面も。
あらかじめ打ち合わせされていたかのように、真向かいに座っていたフォロワーさんが指名されたり、大盛り上がり。
さらに、「菊の花」という高知で有名なお座敷遊びが3周ほどしたり…(これは当たりたかった・飲みたかった)。
じゃんけん大会では、「デカレンジャー」のロゴが入ったオリジナルおちょこのため、全員でじゃんけん。


最初は負けましたが…ラスト〇個!ってときになんとか勝って…!頂きました。これは家宝になりますね!
旭駅で特別にドア扱い・写真撮影タイム

夜明けに乗ったことがある人ならわかるはず…。「旭駅」で特別に降車ができ、ここで写真撮影タイム。

筆者も「デカレンジャー」のポーズをして撮影しました…!
吉田さん細い!背が高い!菊地さん美しい!!
「土佐のおきゃくのものがたり」はあっという間に終点・高知に
旭駅を発車した「土佐のおきゃくのものがたり」は、あっという間に終点の高知駅に到着。
まだまだ飲み足りない…!そんぐらい楽しい列車旅でしたが…、同じテーブルでお酒を交わした方々に別れを告げて…帰路につきました。
毎年、高知では「おきゃく」がこの時期に行われていますが、観光列車のなかでも文化を体感できる素晴らしい機会に。
また来年も設定されるかとは思いますが、その時はぜひとも参加したいですね…!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。