キハ185系を改造した、「四国まんなか千年ものがたり」とは、JR四国が多度津~大歩危間で運転する観光特急列車です。
車内は、古民家をモチーフとしたインテリアで仕上げられており、「和」や木のぬくもりを感じることができます。
千年ものがたりという歴史を印象づけるよう、より和のテイストを強めにした「日本のたたずまい」がデザインコンセプトです。
インテリアは古民家をモチーフにした、木に包まれた空間としています。天井中央部は鏡面ステンレスです。窓側を軒下に見立て、低い間口から、空頭の高い室内空間へ続く高さ方向の演出で、民家の屋根に包まれた空間を表現しています。照明も、低い位置からの点光源を多くして、メリハリをつけたライティングにしました。
座席はソファーで、和と洋の2元対比としています。1号車「春萌(はるあかり)の章」は、新緑色のソファー、3号車「秋彩(あきみのり)の章」も、1号車とほぼ同じ座席レイアウトで、紅葉色のソファーに彩られたインテリアとなっています。2号車は、1、3号車と座席レイアウトを変えています。火は燃やせませんので、囲炉裏の火を囲って団らんというわけにはいきませんが、テーブルに内照された光をグループで囲んで談笑する、そんな空間をイメージしています。
JR四国「四国まんなか千年ものがたり」公式HPの「コンセプト」より
時刻表
大きい画像は【こちら】からもご確認できます。
特急「四国まんなか千年ものがたり(そらの郷紀行)」
乗車は、多度津・善通寺・琴平のみ。降車は大歩危のみ。
特急「四国まんなか千年ものがたり(しあわせの郷紀行)」
乗車は大歩危のみ。降車は琴平・善通寺・多度津のみ。
外観
1号車は春や新緑の季節をイメージした緑。2号車は夏をイメージした青と冬をイメージした白、3号車は秋をイメージした赤が彩られています。
1号車:「春萌の章」 キロ185-1001
2号車:「夏清の章」、「冬清の章」 キロ186-1002
3号車:「秋彩の章」 キロ185-1003
車内設備・座席
座席表は、公式HP「四国まんなか千年ものがたり」内「コンセプト」にちゃんとしたものが掲載されていますので、そちらをご覧ください。
1号車:「春萌の章」 キロ185-1001
1号車:「春萌の章」は、2人掛けボックスシートが4席(3A/3C・5A/5C)、4人掛けボックスシート(6A-D・7A-D・8A-D)が12席、横向きのベンチシート(1A-C・2A-C)が6席の計22席の構成です。
これが、キハ185系からの改造なのか、、、と思うぐらい、きれいな車内(いや、普通のキハ185系が汚いというわけではないですよ。)
フローリングの床に、木目調のパネル、テーブルも木製、ゆったり座れるソファタイプの座席。グリーン車として運用されているのですが、ここまでしっかりと改造されているとグリーン料金なのも頷けます。(特に急がない特急ですが。)
展望スペースもあります。途中、「坪尻駅」という有名な秘境駅にスイッチバックで進入するので、展望も、、という意味での創りですかね。
座席表示はランプも兼ねていて、非常におしゃれです。
写真にはありませんが、場所によっては荷物置きやコンセントの装備もあります。
車両端にはモニターが設置されており、前面展望を楽しめるようになっています。
デッキとの仕切りは自動ドア(新品に交換)で仕切られており、かつ、1号車「春萌の章」と書かれております。
ドア上にもランプがあります。
2号車:「夏清の章」、「冬清の章」 キロ186-1002
2号車:「夏清の章」、「冬清の章」は、横向きのベンチソファー(1A-D・2A-D・3A-C)が11席とダイニングコーナー、車いす対応お手洗いと洗面台の構成です。
さきほどの1号車からの通路を進むと、ピクトグラムが案内してくれます。
デッキから車内へと進むと、、、
ダイニングコーナーが。
ここで、車内案内や食事の配膳などが行われています。
2号車は、たったの11席しかないこじんまりしたベンチソファーになっています。
発売のなかった席(車いす含めた調整席かと。)は、このようにお花が活けられていたり、小さな絵が飾ってありました。
3号車:「秋彩の章」 キロ185-1003
3号車:「秋彩の章」は、2人掛けボックスシートが6席(3A/3C・5A/5C・6A/C)、4人掛けボックスシート(7A-D・8A-D・10A-D)が12席、横向きのベンチシート(1A-C・2A-C)が6席の計24席の構成です。
車内は、1号車と似たような作りですが、座席の色が紅葉をイメージしたものになっています。
お手洗い・洗面所・その他
1号車:「春萌の章」 お手洗い
左手が女性専用・右手が男女兼用のお手洗いです。
きれいにリニューアルされたお手洗いです。ウォシュレットの設置は見送られたのか、装備されていませんでした。
2号車:「夏清の章」、「冬清の章」 お手洗い
2号車:「夏清の章」、「冬清の章」にあるお手洗いは、「車いす対応化粧室」になっています。ベビーベッドやCombiのベビーキープ、さらにチェンジングボードまで装備されています。至れり尽くせりの装備です。
トイレの向かいには、徳島県の特産物「大谷焼」を使用した洗面台があります。
その他
非常ボタンは変わらず元のものを利用していますが、その隣、JASRACの標示が。
車内で使用されている音楽がCDで販売されているためなのか、標示されていました。
列車で使用されている専用の方向幕。
往路「そらの郷紀行」・復路「しあわせの郷紀行」と変わるので、往路復路で変わるとこれまた面白いかも知れませんね。
Googleフォトで画像が閲覧できます。
撮影時の画像をGoogleフォトにアップしています。
どうぞご覧ください。