JR東日本の花巻~釜石間の「釜石線」。ここに2014年4月12日から運行されている観光列車「SL銀河」。
蒸気機関車C58 239のけん引と釜石線の急こう配に対応すべく、JR北海道で50系客車から改造されたキハ141系700番台が客車として使用され、SLの補機と言う形で活躍しています。
なお、使用する客車の老朽化に伴い、2023年春に運行を終了する予定です。そんな「SL銀河」をご紹介します。
外観
4両編成のうち、1両の半分ずつグラデーションでカラーが明るい青色から濃い青へと変化する特徴的な塗色です。
車両には、エンブレムが取り付けられているほか、
「さそり座」「いて座」「わし座」「はくちょう座」と言った星座が模られていたり、
いるかの模様があったりします。
側面のサボ部分には、「花巻⇔釜石」とサボが差し込まれています。
車内
座席
車内は改造種車の50系・キハ141系の座席はそのままに、随所に改造が施されています。
座席や床、窓下部や肘置きなどに木目調が使用されているほか、モケット柄を赤系統にしてレトロ感を演出。
各ボックス席上部にはステンドグラス風の装飾もされています。
一部の座席はボックスとはならず、ベンチシート風な箇所も。
ライブラリー・ギャラリー・プラネタリウム
車端部には、ギャラリー・ライブラリーが設置され、宮沢賢治の世界観をより感じられるようになっています。
1号車には、ギャラリー「月と星のミュージアム」があるほか、
プラネタリウム「銀河鉄道の夜」もあります。プラネタリウム見学には、事前に整理券の取得が必要です。
ショップ
4号車には、車内限定品などが販売されているショップが設けられています。始発駅から長蛇の列になるなど、人気です。
トイレ・その他
車いす対応のトイレが4号車に1箇所設置されています。
入り口部は、木目調のパネルですが、中は白とグレーでスッキリした印象に。
デッキ部に近い壁面などには、行先表示とキャンペーンの告知を行うモニターが設置されています。
(デジタルフォトフレームかな…と思ったりもしました。)
乗車記念のサインボードは4号車車掌台側に設置されていました。
貸出ての撮影等はできないようです。
運転台
機回しの省略や、花巻→遠野間でのSLの補機として利用される客車のキハ141系。運転台もJR北海道時代からの物が残置され、追加で工事等がされています。
「SL銀河」は、、2023年春に引退予定
客車(気動車)の老朽化に伴い、2023年の春に引退が予定されている「SL銀河」。最近では、連日指定席券が満席になるなど人気を見せています。
撮影される方も多くなっていますが、ルールやマナーを守って撮影・乗車をし、最後まで見送りたいですね。