JR東日本の南武線の支線となる「浜川崎支線」で従来より使用されていた101系から、山手線や中央・総武線で活躍していた205系の中間車を先頭車化改造したうえで2002年8月20日より運行を開始。現在2両編成×3本が在籍するも、新潟地区で活躍していたE127系により大多数が置き換えられる予定です。
ここでは、2023年現在活躍している205系1000番台の南武支線用車両をご紹介いたします。
外観
側面は205系そのものですが、中間車から先頭車化改造されたため、鶴見線の1100番台や仙石線の3100番台と同等の前面意匠になっています。
車内
従来の緑色のモケット柄から、2016年の小田栄駅開業を機に音符が入った青色系のさわやかな色合いに改められています。
定員着座のため座る場所の目安が音符模様で表されています。
なお、袖仕切り部は床と同じ茶色系の色に塗られ少し落ち着いた空間に仕上がっています。
車端部は優先座席が設定され、他の車両と共通のモケット柄が採用されています。
運転台
運転台仕切り部は中央に窓が1か所あるほか、客室との仕切り戸部にも窓があります。
運転台は209系以降に採用された広々としつつも機器はコンパクトにまとめられています。
その他
南武支線ではワンマン運転を行うことから、車内にもワンマンの旨が掲出されています。
折り返し時の長時間停車などで空調効果維持のための3/4ドア閉め機能があるようです。
205系1000番台南武支線車両は予備扱い…?
新潟地区からやってきたE127系は2両編成2本の計4両の導入で、現在205系1000番台は2両3本の6両あり、1本足りない計算に。
ただし朝のみの運用が1本と終日運用が1本の計2本使用なので、検査時などに205系1000番台が充てられることになりそうです。
ちなみに、南武支線の各駅では、E127系の運用開始となる2023年9月13日以降は、4つ扉の車両と3つ扉の車両が混在して運行される旨が流れていますので、完全撤退とはならないものの1本もしくは2本は運用を離脱するものと思われます。