1981年に関東エリアで使用されていた急行用車両の取り替えと、サービス・設備向上のため、特急でも普通列車や急行でも運用できる車両として185系が登場。
車内は座席が取り替えられたりトイレの一部洋式化がされたものの、登場時と外観は大きく変更されていない。
まもなく定期運用から退く185系特急型電車をご紹介します。
使用列車
特急「踊り子」
東京・新宿・池袋・大宮・我孫子~伊豆急下田・修善寺まで運用されている。
最大15両編成で運転されています。
「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」
特急「踊り子」の間合い運用として、普通車は別途乗車整理券の購入で、グリーン車は普通列車グリーン券の購入で乗車できる。
「湘南ライナー」は、東京~小田原間、「おはようライナー新宿」は、朝に小田原→新宿、夜に「ホームライナー小田原」として、新宿→小田原で使用されています。
車内
グリーン車
※こちらで紹介している車両は、車内リニューアル後の編成で一部列車と異なる部分があります。
座席間にアームレストはなく、その分1席あたりの幅を広くして快適性を向上しているようです。
座席背面にテーブルはなく、手元肘置き部に引き出し式のテーブルが装備されています。
フットレストは、壁面にも座席にも装備されています。
デッキとの仕切り扉上には絵が飾られています。
車両番号プレートと指定席/自由席案内板。
現在は盗難が多発しているようで、車両番号プレートは撤去されているようです。心無い人がいるようですね。
普通車
落ち着いた色使いで、どことなくちょっとした古さも感じれます。
座席は転換式リクライニングシートが装備され、シートピッチは910mmと現在では狭さも感じるもののご愛嬌。
リクライニング量もちょっぴりと倒れる程度です。
デッキとの仕切り部には、車両番号プレートと自由席/指定席のプレート。
こちらの車両番号プレートも現在では撤去され、テプラが貼り付けられています。
デッキからの仕切り部です。
通勤需要も考慮されたのか、デッキには手すりがしっかりと装備されています。
客室窓
客室内の窓は、日本全国のJR線を走る特急で唯一ここだけグリーン車・普通車ともに窓が開けられます。
この窓が開けれることにより、有名撮影地等で手が出されたり、変なボードを持った輩がいたりするんですけどね。。。
トイレ・洗面所
トイレ・洗面所は、リニューアルされ洋式化されたところも。
洋式化されたトイレは、元は和式でしか感が否めません。
かたや和式トイレはそのまま残っています。
この令和の時代まで、東海道線を走る看板特急が和式トイレだったという点も驚きですが。。
トイレの向かいには洗面所があります。
痰壺こそ撤去されたものの、どことなく過去の雰囲気を残しているようです。
ちなみに、水を出しても最初は熱湯が出てきて知らないと火傷しそうなくらい熱かったりも。
水タンクが熱を持つんですかね…。
デッキにはくずもの入れがありますが、、
国鉄の雰囲気を色濃く残しています。
運転台
国鉄時代の雰囲気を色濃く残す運転台です。
こちらは、LED式の列車番号表示器。
後付け感満載ですが、最新型車両にも搭載されていそうな、運転情報表示器や運行情報などが表示できる装置。
表示できるものの、位置が絶妙で運転しながら確認するには厳しかったりしそうです。
185系特急型電車は、2021年3月ダイヤ改正で定期運用終了。
2021年3月13日にあるダイヤ改正にて185系特急型電車は定期運用を終了。その後臨時運用を行った後に引退となる予定だそうです。
活躍残り僅かですが、各地で荒れたりせず静かに最後を迎えてほしいですね。。。