211系電車は、国鉄時代の1985年に登場。現在JR東海で活躍する211系のうち0番台の4両編成2本は、1986年11月のダイヤ改正時に増発するにあたり車両不足を補うために製造された車両。関東圏で活躍していた211系とはスカートの形状等が異なります。
ここでは、現在の211系0番台をご紹介します。
車内
ボックスシートとロングシートが並ぶセミクロスシートが採用されています。国鉄の分割民営化後に増備された211系の5000番台はロングシートで製造されたため、JR東海の211系でセミクロスシートが採用されているのは、この0番台4両2本の8両のみとなります。
どこか懐かしい…そんな雰囲気が漂うこの車内。見た目以上に座り心地はよかったりします。
ボックスシートの背面には灰皿のあった跡もあり、時代を感じさせてくれます。
車端部はロングシートとされ、優先座席設定部はモケット柄も変えられています。
211系0番台は、2022年3月に引退
JR東海では新型車両315系が2022年3月5日に中央線(中央西線)で導入、導入後は旧来の211系・213系・311系を順次置き換え。
また、国鉄から継承されたこの211系0番台は3月中に引退すると発表されています。
乗車できるのは、残り僅かな期間ですね。
▲311系も315系の置き換え対象になっています。