京浜急行電鉄が新たに導入した(新)1000形の1500番台車両。1000形シリーズとしては導入されてから新たな形態となり、ついに22次車となりました。
1890番台にどこか似ている…そんな京急1000形1500番台が2023年9月7日にデビューしました。ここでは(新)1000形1500番台をご紹介いたします。
外観
外観はどこか1000形1890番台のL/Cカー「Le Ciel(ルシエル)」に似た雰囲気であるものの、正面の非常用貫通扉は車掌台側に設置されているほか、連結器は密着連結器で電気連結器は省かれています。
車外行先表示機
フルカラーLED式の車外行先表示機は、従来のものよりも大型化されているほか、方面・次駅表示のほか韓国語・中国語の表示にも対応しています。
車内
ドア間はロングシートが装備され、車端部のみボックスシートが設けられている600形や1000形の若番車の雰囲気は統一されています。
ロングシートはバケットシートが採用されていますが、他の京急車同様、クッション材の厚みがあり座り心地は非常によく、長時間の乗車でも耐えれる柔らかさです。
車端部にはロングシートとボックスシートが設置されています。優先座席区画は青系のモケット柄、通常の席は赤色のロングシートと同じモケット柄が採用されています。
こちらのボックスシートは何か違和感ありませんでしょうか。
座席筐体は、京王5000系「京王ライナー」や、東急5050系4000番台・6000系・6020系の有料着席指定サービス「Q SEAT」の座席と同じ筐体が使われています。
足元にはコンセントが設置されており、使用することもできます。
しかしこちらの座席。重量バランスの兼ね合いなのかクッションは薄めで座面の座り心地はロングシートのほうが格段に上…。ロングシートに座ったあとにこちらのボックスシートに座ると…ちょっとお尻が痛く感じました。
運転台背後のかぶりつき席も設置されていますが、、こちらも「L/Cカー」の座席筐体をそのまま流用しています。
出入口すぐそばでもコンセントがあり電源が供給されています。かえって出入口付近の座り込みを誘発したり、はたまた盗撮等の迷惑行為と間違えられることも…無きにしも非ずな気がして…ちょっとそこはどうなの…と思いますね。
運転台直後のかぶりつき席は、1000形1890番台「Le Ciel(ルシエル)」と同様に、細長い窓が設けられています。
ベビーカー・車いすスペースは直通他社同様先頭車両付近に設けられています。
ドア上にはLCD2画面の情報案内表示装置が設けられています。
運転台
運転台は比較的広めに作られており、踏切事故等の対策が取られているほか、マスコンは力行5段・常用7段非常1段のT字型ワンハンドルマスコンが採用されています。
2023年度設備投資計画によると、新1000形は8両1本・6両1本代替新造
京浜急行電鉄 2023年度鉄道設備投資計画 によると、より安全で快適な車内空間を提供するため、新1000形は8両編成1本・6両編成1本が代替新造される予定です。
今年度は、6両編成はこの1000形1500番台1本と8両編成がどのような形態の車両で登場するのか気になるところではありますね。