大井町~溝の口間を走る東急大井町線。田園都市線の混雑緩和・バイパス的な路線として位置づけ、2008年に開始された急行運転用に製造されたのが、東急6000系です。
田園都市線を走る5000系をベースにしながらも、外観は大胆なスタイルに。運行開始当初は6両編成×6本の36両が登場し、その後2017年に1両増車した7両編成化。さらに、大井町線からの有料着座サービス開始に伴う運用増と予備車確保のため、2編成がL/C車両に交換されるなど、デビューから変化がある6000系をご紹介します。
行先表示器
種別・行先がフルカラーLEDにて表示され、英語表記と交互に表示されます。
車内・一般座席
大井町線のラインカラー、オレンジを配置したモケット柄はどこか温かみがあるようにも感じます。
優先座席もモケット柄の色が変えられることなく、そのまま使用されています。
ドア上には、車内案内表示と広告が取り付けられています。
一部3号車・L/Cカー(Qシート)
ロングモード
一部編成(6101F・6102F)には、有料着座サービス「Qシート」用の車両として「L/Cカー」が連結。
ロングシートモードのときは蛍光灯の色が変わることもなく、暖色系の色が使われています。
京王ライナー用の5000系と同じ座席筐体を使用しているようで、見た目は変わりません。
モケット柄は東急2020系と同じ模様ですね。
足元には電源コンセントが装備されていますが、通電しているようです。(=有料運用以外でも使用できる)
車端部は、大井町方は車いす・ベビーカースペースとして確保されており、座席はありません。
反対に溝の口・長津田方には海側・山側ともに3人掛けが配置されています。
座席幅は、2人掛けよりもちょっと広く、同じ料金を支払うならばこっちの席に座る…と言った方もいるようです。
座席肘置き部に電源コンセントが2口あり、有料無料に関係なくコンセントを使用することができます。
「Qシート」連結車両のみ、一部のドア上に号車表示のステッカーが貼られており、有料着座サービス運用時に誤乗を防ぐ目的もあるようです。
クロスシートモード
有料運行時には、座席が「クロスシート」になり、進行方向を向いて座ることができます。
座席の筐体は、前述したとおり「京王ライナー」とほぼ同じ。
座席背面には、ドリンクホルダーが取り付けられています。
足元には電源コンセントが装備されています。
こちらは、有料/無料に関わらず使用できるようです。
立った時に頭上の荷棚にぶつけないようシールが貼られて注意喚起されています。
荷棚部分にはクッションが取り付けられ頭をぶつけることないよう考慮されています。
運転台
主幹制御器・マスコンハンドルは、ワンハンドルタイプが装備されています。
その他案内など設定する機器などがあります。
6101F・6102F 3号車指定席「Qシート」座席表
△▽は、Qシート運用時は大井町~二子玉川間開かない扉と記載していますが、不具合等により開くこともありますのでご注意ください。