特急「はやとの風」は、九州新幹線の新八代~鹿児島中央間が2004年3月13日に部分開業した際に、九州新幹線と霧島方面とを接続する観光列車として同日運行を開始。西九州新幹線武雄温泉~長崎間の部分開業にあわせ佐賀・長崎方面で観光列車を運行することとなり「はやとの風」車両が再改造されることが決まっており、2022年3月21日をもって運行を終了する予定。そんな「はやとの風」をご紹介します。
特急「はやとの風」とは
特急「はやとの風」とは、2004年3月13日より運行を行っている観光列車で、肥薩線吉松~日豊本線鹿児島中央間を走行しています。
車両は、キハ40系列のキハ47/147が内外装とも改装され、運行されています。
運行開始当初は、予備車がなく臨時列車として運転されていましたが、2006年3月からは予備車が確保され、定期列車として運行。ただし、2008年3月17日のダイヤ改正で定期運行が廃止され、再び臨時列車となりました。
外観
展望席は下部から上部まで窓があり大胆に改造されています。
行先・座席種別はサボにより表示されています。
号車札差し部分にもロゴマークが差し込まれています。
車内・1号車(キハ47 8092)
鹿児島中央方の先頭車の「キハ47 8092」は、2006年に改造された車両。
車内は、2号車・予備車に比べ明るい雰囲気です。
座席のリクライニングはかなりリクライニングできるように。
車両中ほどには展望スペースもあります。
先頭車すぐ後ろには、固定された座席がありボックスシート区画になっています。
座席筐体自体は一般席と変わりませんがリクライニングはできません。
2号車との連結部には、車内販売準備スペースと、トイレがあります。
トイレは車いす対応のトイレで、ベビーベッドとベビーキープが装備されています。
トイレの向かい側には、「はやとの風」記念乗車証とスタンプが置かれています。
車内・2号車(キハ147 1045)
吉松方先頭車のキハ147 1045です。
1号車に比べるとシックな内装に仕上がった2号車。
座席筐体自体は1号車と変わらず、リクライニング角度も結構あります。
車内中ほどには展望スペースも。
座席との仕切り部には簡易的なベンチも用意されています。
運転台のすぐ後ろはベンチスペースとなっており、自由に寛ぐこともできます。
出入口との仕切り部にゴミ入れが置かれていますが、網籠がおしゃれな空間になっていますね。
車内・その他
一部戸袋窓のハズレ席だったり、柱が真ん前にあったり、、、ちょっとしたハズレ席も発生しています。
運転台
運転台はワンマン運転に必要な機器などなどが装備されています。
座席表
特急「はやとの風」の座席表です。ドア付近の座席は戸袋窓にあたる座席となります。
時刻表
1日2往復運転され、100年を超える歴史をもつ「嘉例川駅」「大隅横川駅」で4分以上の停車時間が取られて短い時間ですが探索することができます。
「はやとの風」は、3月21日ラストラン
西九州新幹線部分開業にともなう観光列車「ふたつ星4047」への改造にともない、「はやとの風」は、3月21日にラストラン。残りわずかとなった肥薩線の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。