2018年4月から6月にかけて開催された、「本物の出会い 栃木」ディスティネーションキャンペーンにあわせ、日光線を利用して観光される方に快適な移動時間を提供する列車として登場。
2022年3月14日のダイヤ改正で定期運行を終了、3月26日に団体臨時列車にてさよなら運転をする予定です。終焉近い観光列車「いろは」をご紹介します。
「いろは」とは
日光の名所の一つである「いろは坂」と「物事のいろは」を掛け合わせたもので、日光への旅の始まりである日光線の車内で、日光の様々な魅力を感じていただきたいという思いを込めて付けられた。
ロゴマーク
側面にはロゴマークのほか、日光・中禅寺湖周辺にゆかりのあるイラストが描かれています。
号車表示も、ロマンあふれる雰囲気に。
車内
車内は4扉車から中2扉が埋められ、2扉として運用されており、ロングシートとボックスシートが配置されているセミクロスシートが並んでいます。
日光方面に向かって左側が1人掛けの向かい合わせで2人用ボックスシート、右側が2人掛けの向かい合わせで計4人用のボックスシートが並んでいます。
2人掛けボックスシートは、座席両脇に肘置きが設置されています。
一方4人掛けボックスシートは、真ん中に肘置きはなく、両脇のみの設置です。
ちなみに、改造車ゆえ窓割りの不一致も発生しています。
立ち客用に、握り棒が設置されていますが、こちらは木製。趣ありますよね。
一部区画は、ロングシートの真横にボックスシートが並び、ボックスシートの旅客を見る形になる席も。
ロングシートもボックスシートと同じモケット柄が採用されています。
出入口付近をロングシートとすることで、混雑の緩和を図っています。
ロングシート部、頭上には吊り手が設置されていますが、こちらも木製。
一部部分には荷物置場も設置されています。
ドア上には千鳥配置でLCD式の車内案内表示装置があり、次駅や現在地の案内がなされます。
1号車にあるフリースペースは、日光線「いろは」の紹介も。
古地図や日光線の「いろは」の紹介がなされています。
トイレ
窓が埋められた跡のある4号車。
車いす・ベビーカースペースとしても活用されていますが、
トイレが設置されたため窓が埋められています。
トイレは一般的な装備です。
運転台
乗務員扉が写りこんでいますが、マスコンハンドルとブレーキハンドルが分かれた2ハンドルタイプ。
運転状況などの表示をする装置のほか、
自動放送や行先表示、空調の設定器もあります。
「いろは」座席表
日光線観光列車「いろは」は、2022年3月11日をもって定期運行終了
日光線を走る観光列車「いろは」は、2022年3月12日のダイヤ改正で定期運行終了するため、3月11日までの運用。
その後団体専用列車として、2022年3月26日に「さよなら いろは号」としてさよなら運転を行い引退となる予定です。
残り短い期間、最後の活躍を見守りつつ、平和にラストランを迎えてほしいですね。