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JR北海道 キハ283系気動車 「おおぞら」

JR北海道

JR北海道が1995年から導入し、63両が製造されたキハ283系気動車。2022年3月12日のダイヤ改正で引退が決定しています。そんなキハ283系「おおぞら」をご紹介します。

キハ283系とは

1994年から着手された石勝線・根室本線の南千歳駅~釧路駅間の高速化事業に合わせ、キハ281系気動車の進化・発展形として開発された車両で、営業最高速度は130km/h。1995年から2001年まで計63両が製造されました。

車外

上部に運転台が設置され、貫通扉が設置された姿はキハ281系から継承されたスタイル。

厳しい冬を何度も乗り越えてきましたが、いよいよ引退のときが近づいています。

過去には、スーパー北斗や、スーパーとかちでも運用されていました。

中間運転台がある車両も。

車外行先表示器

現在、フルカラーLEDに更新された車外行先表示器。こちらも以前は3色LEDが採用されており、発車時にはアニメーションで「タンチョウ」が羽ばたいて飛んでいく姿も。

あいにく動画は撮影していなかったので、twitterより…
こういった遊び心よかったですよね…

号車・座席種別・禁煙表示もリニューアルされました。

車内・普通車

グレードアップ車両・自由席車両の両方をご紹介いたしますが、その前に共通事項を。

デッキとの仕切り部にLED式情報案内装置が設置。

イラストで現在位置を表示することも。

グレードアップ車両

普通車指定席と一部の自由席には「グレードアップ車両」と呼ばれる、座席を更新した車両があります。

ゆったりした座席と可動式の枕でのんびり寛ぐことができます。
なお、シートピッチ(座席間隔)は、960mmとちょっと狭め。

前席背面部に大型のテーブルとチケットホルダー、

カップホルダーも装備されています。

デッキとの仕切り扉は木目調が採用されどこか統一感のない風に感じちゃうのは気のせいでしょうか。

荷棚にある座席番号の表示は視認性の高いものに変えられています。

自由席車両

こちらは、グレードアップされていない自由席車両。こちらの車両は最終増備車ということもあり、登場時の座席とは筐体が異なり、789系などで採用されている筐体に近いものが使われています。
とはいえ、デビュー時の「タンチョウ」柄のシートと変わらず今日まで走っています。
座席の持ち手の赤は「タンチョウ」をイメージしているのでしょうか。

リクライニング角度も、「グレードアップ指定席」とほぼ変わりません。

テーブルは大型のものが採用されています。

足元にはフットレストも装備されています。

荷棚の座席番号表示は、グレードアップ車に比べると視認性は少し劣ります。

このタイプの車両には、客室内に荷物置場が設置されていないため、一部の座席区画を犠牲にして荷物置場とする形に。

過去にはこのようなタイプの座席もありました。

車内・グリーン車

ゆったりと落ち着いた空間が広がるグリーン車は、1+2列の配置

振り子特急がゆえ、重量バランスの兼ね合いで車内中ほどで座席配置が変わります。
そのため、ほぼ中間となる5番席(5A/5D)は、おひとりさま席かつ、サイドにモノを置くことができてかなり人気のお席。

シートピッチは1,145mmと1,200mmには届かないものの超快適な空間に。
座席肘置き部にはドリンクホルダーを装備。また肘置き部足元付近に電源コンセントも装備されています。

フットレストも装備され、ひっくり返すと土足厳禁の面にも。
座席筐体はどこか、新幹線のN700系グリーン車に似ているような雰囲気ですね。

仕切り扉上部には、普通車同様LED式情報案内装置が設置。

グリーン車の特徴として「車掌」が在室中かどうかを示すランプがあります。

車掌室・ミニラウンジ・荷物置場

グリーン車車両にある車掌室ブース。
このときはシャッターの故障のようですが、故障でないときは在室時は開放されています。

ミニラウンジと呼ばれるこの場所は腰掛けクッションもありちょっとした休憩やのんびり寛げる場所に。

デッキに荷物置場が設置され、スキー板も対応しています。

トイレ

トイレは洋式は男女兼用で洗面所の設置がなく、トイレの個室内で完結します。

狭い空間ながらコンパクトにまとめられており、おむつ交換台まで用意されています。

男性用小便器は昔ながらのタイプ。手洗い場もついています。

車いす対応車両には、多目的室と車いす対応トイレ、男性用小便器が設置されています。

広々としたトイレで洗面台も設置されています。

おむつ交換台も設置されています。

乗務員室・展望スペース

先頭車両には乗務員室が設置され階段を昇り運転台に行く形に。
展望スペースは函館本線のトラックと衝突の影響で閉鎖されています。

座席表

6両編成で運転する日もあり、この編成通りとは限りませんのでご承知おきください。

キハ283系気動車は、2022年3月12日ダイヤ改正で引退。

2022年3月12日のダイヤ改正で、キハ283系気動車は運用を撤退・引退が決定しています。
残り僅かとなった期間、事故やトラブル等なく無事に最後を迎えてほしいですね。

ちなみに、2022年3月11日の札幌17:29発釧路21:59着の特急[おおぞら9号]は、キハ261系で運転されるようです。

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