JR東日本が運用する横須賀線・総武快速線用のE217系は、横須賀線・総武快速線で運用されていた113系の置き換え用として、1994年より運用を開始。老朽化に伴い新型車両のE235系1000番台に順次置き換えられる予定です。そんなE217系をご紹介します。
車内
普通車・ロングシート
JR東日本エリアでは標準的となった4扉でドア間は7人掛け、車端部は3人掛けが採用されています。
3人掛け座席の一部は優先席に設定されています。
普通車・セミクロスシート
ドア間に向かい合わせのボックス席と、その両端に2人掛けのロングシートが配置されたセミクロスシート。
このE217系より近郊型電車(のちに一般型車両)は、1両につきドア4枚、セミクロスシートはこのスタイルが継承されています。
普通車・その他
乗務員室は衝撃吸収などで広くとられており、先頭車すぐ後ろの座席はなく、その後ろのドア間も4人掛けに。
セミクロスシートの車両でも先頭車一部はロングシートになっています。
一部車両にはトイレも装備。和式トイレですが、トイレの向かいには車いす・ベビーカースペースが設けられています。
ドア上には、209系より採用された車内案内表示器を装備。
日本語・英語・日本語カタカナで次駅表示されるほか、運行情報も表示されます。
グリーン車
E217系は、4号車と5号車にグリーン車が連結されています。
こちらは、2階席。座席のモケットが青色で爽やかな色使いです。
階下席(1階席)のグリーン車は紫系統の色が使われています。
乗降口そばの平屋席は階下席(1階席)同様、紫系統のモケットが使用されています。
仕切り扉は木目調が採用されるなど、他の普通列車グリーン車にはないような装備になっています。
座席筐体は、モケットの色での使い分けはなく共通です。
リクライニング角度もしっかり倒れますが、後ろの席への配慮が必要となります。
横須賀・総武快速線を走るE217系も、Suicaによる普通列車グリーン券制度があります。
そのため、読み取り・書き込み装置が頭上に取り付けられています。
トイレ・その他
4号車と5号車の間には、トイレや車掌室などがあります。
グリーン車のトイレは洋式トイレが採用されています。また、非常にコンパクトに作られています。
トイレの向かいには洗面所が用意されています。
4号車と車掌室兼グリーン車アテンダント用の詰所があります。
E217系は順次E235系に置き換え中
現在、横須賀・総武快速線で活躍しているE217系は新型車両E235系に順次置き換えられています。
今後、どんどん活躍の場が狭まっていきそうです。最後まで活躍するE217系を静かに見届けたいですね。