JR東日本が五能線観光列車として1997年4月1日に導入した「リゾートしらかみ」の初代青池編成。従来のキハ40系より改造され、2010年11月28日まで運用されたのち、2両編成に短縮の上2011年より団体専用列車「クルージングトレイン」として運用を開始されたほか、「五能線クルージングトレイン」などでも運用。老朽化に伴い、2023年3月をもって引退する予定の「クルージングトレイン」をご紹介します。
外観
初代「リゾートしらかみ」青池編成の前面意匠をそのまま受け継いだ「クルージングトレイン」。子の顔がキハ40系の「リゾートしらかみ」橅・くまげら編成に受け継がれたほか、「リゾートうみねこ」「リゾートみのり」などと言ったキハ40系より改造された前面と言っても過言ではありません。
どうしてもくたびれ感は否めませんが…満身創痍。まもなく引退を迎えます。
側面に「クルージングトレイン」のロゴが入っています。
また、くまげら編成同様サボが設けられており、イベント列車時などでサボが掲げられます。
車内
床面は木目調にされ、ちょっぴりリゾートトレインならではの雰囲気も。
元「リゾートしらかみ」青池編成そのままの座席はモケット柄も青。
座席は前後とのシートピッチが非常に広く取られており、なんと1,200mm(120cm)。
まるでグリーン車並みの座席間隔は非常にゆったりしています。
シートピッチが広いゆえにリクライニングをしてもあまり迷惑にならない…そんな風に感じます。
ただ、座席背面のテーブルが遠いのが少し難点。小さいですが座席肘置き部にもミニテーブルが備え付けられており、向かい合わせでの使用でも問題ないよう考えられています。またこの時期に製造された座席に流行っていた座面スライド機構もあります。
座席背面のテーブルは大型のものが採用されています。
ヘッドレスト部分両脇がせり出して手すり代わりになっているためか、ヘッドレストが中央に寄っています。
各車両運転台部にはフリースペースが設けられており、前面展望を楽しむことも。
過去にはこのスペースで津軽三味線生演奏などもありましたが、「五能線クルージングトレイン」運行時は実施されていません。
デッキ・トイレ・洗面所
木目調が採用されたトイレの扉とは裏腹に、デッキと客室の仕切り戸は黄色だったり、少しちぐはぐ感も。
洗面所は黒系統でまとめられていてシックな雰囲気に。
トイレは洋式でウォームレットはありません。
男性用小便器も必要最低限のコンパクトなつくりに。黒光りしている便器もなかなか見ませんね。
運転台
夜間でも前面展望を楽しめます。
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