1988年から1992年にかけて、7両編成・4両編成とも9本計99両が製造された651系。
1989年3月11日より常磐線の「スーパーひたち」に投入され、E653系投入後「フレッシュひたち」の運用後、常磐線特急がE657系に統一されたいまは、直流化改造され651系1000番台で、7両編成のみが活躍中。2023年3月18日のダイヤ改正で運用がなくなり引退となる予定の同車をご紹介いたします。
外観
「タキシードボディのすごいやつ」としてデビューした651系は先頭車が非常に特徴的な外観をもっているほか、正面にLED式の愛称表示器を搭載。
車外行先表示機
185系時代のものをそのまま流用したのか、国鉄フォントが採用された側面行先表示機。
「スワローあかぎ」では色が違うほか、フォントも異なっています。
車内
普通車
落ち着いた雰囲気の普通車です。
リクライニングの角度は深めで、シートピッチは970mmと程よい広さですが、前席の方ががっつりとリクライニングを倒すと圧迫感を感じるかも知れません。
座席背面には少し小さめサイズのテーブルが装備されています。
出入口付近には、号車番号・次駅や運行情報などを表示する社内情報案内装置が設置されています。
グリーン車
グリーン車は2列+1列の3列、さらには大型の座席が採用され、重厚感あふれる雰囲気に。
シートピッチは1,160mmと非常に広く快適に過ごせます。
リクライニングを最大角度まで倒すと、背中の詰め物がせりだしてホールド感が悪く…程よい角度で倒すのが一番ベストな感じでした。
座席背面にはテーブルが装備されているほか、レッグレストもあります。
レッグレストは反転させることで、土足禁止の面に。
1列側も装備は変わりません。
テーブル背面には車内のご案内が貼られています。
デッキ出入口上に普通車同様車内情報案内表示器が設置されています。
デッキ・トイレ
どこかくたびれた感じもするこのデッキ。
元公衆電話があったであろう場所はいまやフリースペース同然のぽっかり空いた空間に。
くずもの入れが後付けされたものもあったり…。
グリーン車デッキのトイレ周りです。
左側に洗面所と奥に男性用トイレ、右に洋式の大型トイレがあります。
温度調節機能のついた洗面所です。
男性用小便器もどこか時代を感じるほか、子供には優しくない高さ。。。
大型のトイレは洋式で、使い捨ての便座カバーが設置されています。
こちらは普通車にあったトイレ。
折戸式で珍しさを感じました。
中は非常にコンパクトですが、、、、個室内で万が一あったときに救出するのも大変そう…。
伊豆クレイル編成
小田原~伊豆急下田間を走行していた観光列車「伊豆クレイル」。唐草模様が車体に模られ、女性向けな雰囲気もあります。
車外行先表示器も専用のものが採用されていました。
筆者は4号車のみ乗車したことがありますが、座席筐体は全く変わりませんがグリーン車に。
座席はモケット柄が変えられているほか、足元は全面絨毯が敷かれていました。
車内情報案内表示器はそのままですが、スッキリしています。
トイレも壁紙が変えられ清潔感溢れる空間に。
651系1000番台 [草津] [あかぎ] [スワローあかぎ]は、2023年3月17日運行終了
2023年3月18日のダイヤ改正で651系1000番台は運用を終了し、E257系での運行になります。