JR東日本の関東エリアで活躍する209系は京浜東北線で1992年に試作車の901系が製作され、1993年から量産車が製造された車両で、その派生タイプとして500番台があります。
そのなかでも、京葉線で活躍する209系は1本のみとちょっとしたレアなものに。ここでは、京葉線の209系500番台をご紹介いたします。
209系500番台とは
中央総武各駅停車線(中央・総武線)の103系を置き換えるために1998年11月に落成した車両で、その後製造されるE231系の試作車となる209系950番台(現・E231系900番台)の拡幅車体に京浜東北線の0番台の制御・機器システムを組み合わせた車両で、E231系本格導入のつなぎのため170両が製造された。
京葉線で走る209系500番台「ケヨ34」
京葉線で現在活躍する209系500番台「ケヨ34」編成は、新製後中央・総武線各駅停車で営業されたが、2000年の京浜東北・根岸線のD-ATC化改造工事に伴う予備車確保のため、2001年1月5日から営業運転を開始。工事終了後も増発用に充てられたが、2008年の京浜東北・根岸線にE233系1000番台投入に伴い、京葉線用として2008年12月1日以降京葉線にて営業運転を開始した。
車外行先表示器
路線名と行先が交互に表示されます。また、夕ラッシュ時間帯に設定される「西船橋行き」に充当する場合、路線名は「武蔵野線」と表示されます。
車内
JR東日本の標準的な一般型車両の車内そのものです。袖仕切り部には、寄りかかっても多少楽になるよう窪みが設けられていたり、現在の車両にも取り入れられている装備でもあります。
ドア間は7人掛けで、2・3・2の間にはスタンションポールが設けられているほか、バケットシートが採用され定員着座できるようになっています。
1・10号車の車端部には、車いす・ベビーカースペースが設けられているほか、優先座席の設定もあります。
優先座席は、モケット柄が変えられ、こちらもE233系までのと同様の柄になっています。
ドア上には、LED式の車内案内表示装置が設けられ、次駅の案内や運行情報などが案内されます。
運転台
運転台は、首都圏の一般型車両と標準の左手ワンハンドルマスコンが採用されているほか、運転に必要な機器が装備されています。