岡山県を南北に走る「津山線」。その津山線に2022年春に新しい観光列車が誕生しました。その名も「SAKU美SAKU楽」(さくびさくら)。
JR西日本の新たなる観光列車として津山線で活躍しています。ここでは、「SAKU美SAKU楽」(さくびさくら)の車両面についてご紹介いたします。
「saku美saku楽」とは…?
全国500件以上の応募の中から選定され、美しさ、楽しさを「作」る、笑顔・花が「咲く」、その地の美しさや楽しさを探し求める「索」という3つの「SAKU」を取り入れ、淡いピンク色の車体カラーにマッチする愛着ある列車名となったようです。
外観・ロゴマーク・サボ
車外にはロゴマークのほか、専用のサボも用意されています。
ロゴマークは、旅を贈る、旅を包む。リボンの柔らかな曲線で旅への優雅さと高揚感を表現されています。
また、外装は、温泉・おもてなしがもたらす癒しや、岡山県北エリアに名所として点在する桜をイメージした「淡いピンク色」の車体に、風に運ばれた四季折々の花びらをデザインしました。花びらが旅人を包み込み、沿線の町や人、観光スポットに花を添えるようデザインされています。
車内
車内入るとすぐにあるのがこの暖簾。
津山線沿線にゆかりのある画家さんが描いたそうです。
反対側・トイレ側にも暖簾があるほか、トイレ部にも暖簾があります。
ロングシートとボックスシートが並ぶセミクロスシートが採用されていますが、ボックス席は4区画のほかは、ロングシートになっています。
座席筐体はそのままで、モケットと背ずり部に改良が加えられたボックスシート。
中央部に折り畳みのテーブルが装備されています。
また、窓側のみ肘置きも設置されていて、上部に木が添えられていて温かみを感じるように。
ロングシート部も背ずりが改良されているほか、テーブルが設置されています。
モケット柄はいずれもJR西日本の体質改善の柄が採用されています。
津山方の座席部は発売されていないのか、フリースペースと化しています。
「SAKU美SAKU楽」の乗車記念ボードのほか、記念乗車スタンプ、持ち帰っていいのか…わからないチェキなどが置かれていました。
岡山方には観光案内などのパンフレットも置かれています。
改造当初からのクーラー吹き出し部の荷棚はほぼ置けないサイズ感…こちらはかわらないですね…。
そして、座席番号は表示が変えられていますが…どことなく「ハローキティ新幹線」の雰囲気に似たような…。
国鉄~JR西日本へと受け継がれる扇風機。色を変えたものの姿は変えずに残置されています。
また、周囲の旅客と協力の上、扇風機のスイッチを入れることもできます。
トイレ
トイレは津山方車両に1か所設置されています。
また、洋式トイレに改造されています。
運転台
運転台仕切り部は木目調に変えられたほかはあまり変更ないのかも知れません。
運転台も種車とほぼ変わりがありません。
その他
改造種車そのままといえばそのままですが、、、
扇風機も残置されており、使用したいときは周りに相談の上使用していいのだとか。
改造が中途半端であり、こういった点ではJR九州が1枚上手な気もしますね。
車内販売メニュー
グッズ類の車内販売メニューでフード類は撮影し忘れました…。
観光列車「SAKU美SAKU楽」は土・日・祝などの特定日に定期列車の快速「ことぶき」に連結して運行中
観光列車「SAKU美SAKU楽」は土・日・祝などの特定日に定期列車の快速「ことぶき」に連結して運行中。
時刻は下記のとおりで、「SAKU美SAKU楽」(さくびさくら)乗車は、「岡山~津山間」全区間乗車のみで途中での乗降はできません。
「SAKU美SAKU楽」時刻表
定期列車・快速「ことぶき」に連結して運行されますが、途中駅での乗車・降車はできません。