津山線に新しく走り始めた観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」。主に土・休日に岡山~津山間の定期列車・快速「ことぶき」に連結して運転されています。そんな「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」の岡山→津山の4号に乗車してきましたのでご紹介いたします。
「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」の始発駅…岡山駅
乗車するのは、岡山→津山間の「さくびさくら4号」に乗車。
電光掲示板には、「快速 ことぶき」の表示ですが、スクロールや自動放送にて「さくびさくら」の案内もされます…、が案内は非常に薄い…。
津山駅から到着した「さくびさくら1号」は車内清掃を実施。
「さくびさくら1号」の旅客降車後、車内清掃のため一旦仕切られます。
清掃終了後、案内があり乗車口で「きっぷ」と「指定席券」、さらに「Setowa」での食事予約の有無の確認があり…
車内はご覧のような雰囲気で、どこかJR西日本の標準的なモケットに、テーブルを据え付けただけ。
指定された席へと向かうと…事前に「Setowa」で予約しておいた食事が用意されています。
事前予約制弁当「かえし寿司」
座席のテーブルに置いてあった袋を開けると…「かえし寿司」が入っていました。
その昔、備前岡山の藩主池田光政候は「食膳は一汁一菜」という、質素倹約を奨励しておりました。
贅沢を禁じられていた人々は、質素な物を食べざるを得なくなったそうです。
とはいうもののそう簡単に美味しいものを食べたいという気持ちを抑えることも難しいものです。
そこでなんとか役人に見つかることなく、美味しいものを食べる方法はないだろうか・・・と考え、編み出したのがこの一見玉子だけがのった返し寿司なのです。
「返し寿司とは」 四季彩料理 成一 ページより引用
本来…蓋は開けちゃいけないんですが…撮影のために開けました。
一見質素にも見える「かえし寿司」。ちょっとしたちらし寿司なのかなぁ…と思っていると…
裏に返して蓋を開けると…穴子やエビ、たこやたけのこなど贅沢な食材がたくさん詰まった「かえし寿司」です。事前予約制で4,300円。ちょっとお高いですが、、、それ相応の価値はありました。
さらに、福渡駅発車後には、「福の町たけべ「福の袋」~福渡のいいもの詰め合わせ~」が頂けます。
珈琲とクッキー、さらに水彩画家のおかだ美保さんデザインのポストカードと散策マップが入っています。
また、清水白桃のむヨーグルトも頂け、食後のちょっとしたお口直しに。
岡山→津山間の津山線の旅
旭川沿いに走る津山線の景色はのんびりとしたゆったりとした時間が流れます…快速ですが。
途中駅で国鉄色風なキハ40とすれ違い…。
福渡駅手前で旭川を渡るとき…小さな橋が見えてきます…。快速なのでおもっきり駆け抜けていきましたが、橋から手を振る姿にちょっぴり癒されあと…
弓削駅では、立派な木造駅舎を眺めたり…
福渡駅発車後に頂いた「福の町たけべ「福の袋」~福渡のいいもの詰め合わせ~」に入っていた「おみくじ」より…かわいらしいものを頂いたり…
終点の津山駅到着前に…「津山まなびの鉄道館」を見て…終点の津山駅に到着。
駅前はきれいに整備されていますが、、、駅舎はほとんど変わらない「津山駅」。
コンコースには「さくびさくら」のポスターが貼ってありましたが…
ただ、観光列車を走らせてやってるから乗ってみてのスタンスだけではなく、ポスターやホームページでのPRだけでは続かない…そう思うんですよね…。
継続してリピーターを増やすためにどうやって取り組むのかとか…そういった先まで見据えた観光列車であって欲しい…そう思いました。